【タイ滞在記Vol.4】藤岡飛雄馬vsコンファー・CPフレッシュマート【PINK PANTHER ASIA TOUR】

これまでのASIA TOUR記事はこちら。

リングイン前に現地に応援に来た人達と抱擁。

リング上ではセレモニー。

アジアダイヤモンドベルト。

日の丸を背負い国歌斉唱。

リングコール。

長い長いセレモニーを終え、鈴木トレーナーと抱擁。

1R開始のゴングが鳴る。

藤岡が開始早々小気味よくジャブを出し、コンファーのパンチをかわす。

ジャブで顔を触り、ボディストレート。

ボディに気を取られたコンファーに左ストレート。

流れはいい。

密着した状態から藤岡のボディアッパーが2発ヒット!

藤岡のうち終わりにコンファーの右フックが直撃。

コンファーもボディで藤岡を削る。

よく伸びる藤岡のリードパンチ。

やや藤岡リードで1Rが終了。

ここで一つ目のトラブル。

インターバルが長い。

体感時間だが2分はあったと思う。

ここで少しペースが崩れる。

藤岡の左フックがクリーンヒット!

手数、ヒット数では藤岡。

敵地のリングでアグレシッブに。

地元の歓声にコンファーも。

ボディストレートを藤岡に突き刺す。

4Rまでは互角。

しかしコンファーのホームなのでポイントはコンファーに流れてるだろうなと予想。

連続で藤岡のヒット!

要所要所でのコンファーのボディ。

藤岡の縦拳のがコンファーのガードをすり抜ける!

コンファーのうち終わりにボディストレート!

その打ち終わりに左フックで迎撃。

ハイレベルな攻防。

コンファーのボディが藤岡の脇腹をえぐる。

藤岡も果敢にヘッドショットを連発。

中盤ラウンド。

日本のリングや、中国でフルラウンド元気に動き続けていた藤岡に異変。

初の野外、タイの湿気でスタミナがぐんぐん奪われ、動きに精彩を欠き、コンファーが攻める場面が多くなる....

「手を出さなければ止められる」

残りのガスが少ないながらも勇猛果敢にコンファーに立ち向かう。

それでもプレスをかけるのはコンファー。

なんとか打ち返すも...

遂にコンファーの打ち下ろしが藤岡の側頭部を捕らえ、腰を落とし、ロープに身を預ける藤岡。

ほぼ同時に8R終了のゴング。

九死に一生を得た藤岡。

「ちゃんと会話が出来てなかった。脱水症状だな」鈴木トレーナー談

もう既にこの時戦える状態では無かったのかもしれない。

自らを鼓舞し9Rへ。

残ってる力を振り絞りパンチを連打。


コンファーは藤岡の攻撃を受け止め、仕留めに。

パンチが流れる。

しかし藤岡の目はコンファーを捕らえ、諦めない。

最後の反撃もコンファーには届かず。

完全に消耗した藤岡に決め時と見たコンファーがラッシュ。

クリーンヒットは最後まで許さなかったが、ここで鈴木トレーナーがタオル投入。

力尽き倒れる藤岡。

喜びを爆発させるコンファー。

しばらく立ち上がれない藤岡。

数分後、なんとか自力でリングを降りる。

「みんなの期待に応えたかった」

リングサイドで大粒の涙を流す。

藤岡選手と知り合ったのは昨年の12月。

その時から絶えず笑顔でニコニコし、人懐っこい。

赤穂戦、西安でヨウグ戦での敗戦も変わらない笑顔で明るく振舞ってただけに、両手で顔を覆い泣く姿に驚いた。

今年2戦。

善戦したと言えども結果は黒星。

本人、陣営共に今回こそ!と挑んだ敗戦。


初の野外、タイの湿度、タイ語が飛び交いいつ終わるかわからないセレモニー、以上に長いインターバル。

全てが重なって藤岡の体力を想像以上に蝕んだ。

アウェーの地での勝利は私が想像してた以上に難しいものだった。


一つ光明が見えたのは世界上位ランカーに位置するコンファー相手にスキル負けしていなかった所。

まだまだ藤岡飛雄馬は強くなると確信したし、本人もそれを望んでる。

だったら最後まで、納得行くまでどこまでも密着します。



勝利者セレモニーを終えたコンファーが真っ先に藤岡に駆け寄り健闘を称える。

試合後控室に戻る藤岡の周りにタイ人観客が写真を求める。

「負けたのに」

そう呟き戸惑う藤岡。

それだけ観客に響く試合をした。

先に戻っていたコンファーが藤岡を迎える。

控室でコンファーは自身が着用したトランクスをプレゼント。

藤岡はPINK PUNTHER TEEを。



8Rまでのスコア。

点差ほど実力は離れていない。


これにて藤岡飛雄馬のタイ挑戦は終了。

が、ASIA TOURはまだまだ続きます。


Vol.5に続きます。

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