【Review】2019.9.1 帝拳主催興行
いつも写真と結果しか載せてませんでしたが、 今回から備忘録も兼ねて簡単な感想、批評してみようかと思いました。
第一弾は9月2日行われた帝拳ジム主催興行。
写真はこちら
対戦カードを見ると赤コーナーが全て帝拳ジム。
メイン以外はvsタイ、韓国。
当初のメインは末吉vs坂の日本王座戦は末吉負傷によって消滅。
セミにラインナップされていた波田vs大保がメインに繰り上がった全7試合。
いつものパンフレットじゃなくA41枚に対戦カードだけプリントされた簡易的な物に少しガッカリし、今日は早く終わりそうだなと考えてたら第1試合開始。
B級デビュー2連戦第1試合は衝撃の秒殺決着!
第1試合はアマ高校選抜準優勝、インターハイ3位の実績を持つ野田賢史のライトフライ級で開幕。
タイミニマム級1位のソンポンに鋭いジャブを突き刺し、左ストレートをヒットさせ開始30秒ほどでファーストダウンを奪い、立ち上がったソンポンをニュートラルコーナーち詰め、綺麗なワンツーをヒットさせ試合終了。
1分5秒で秒殺スタート。
B級デビュー2連戦第2試合日本王者の息子はやはり強かった!
国体3位の実績に、父は第42代日本Sフェザー級王者の矢代義光さんを父に持つ矢代博斗。
タイバンタム級7位のアドゥンデットとデビュー戦。
やや静かな立ち上がりもアマ経験豊富な綺麗なボクシング。
2Rに矢代がグッ!と踏み込み左ストレートを当てると、ボゴォン!と言う爆発音の後にアドゥンデットがダウン。
このまま終わりかと思ったが立ち上がり会場がどよめく。
なんとか再開するもダメージは深く、パンチを纏められ、駄目押しの左ボディでフィニッシュ。
中野幹士、李健太、岩田翔吉に続く面白い2人が帝拳に加わった。
三尾谷初KO勝利で再起。けれども...
昨年テクニックを見せつけ、東日本新人王に輝いた三尾谷。
全日本では英と一進一退の攻防の末、引分けも優勢点により涙を飲んだ。
約9ヶ月ぶりに登場でどんな試合を見せてくれるのかと楽しみにしてた一戦。
三尾谷がガンガン攻めアヌラックにクリーンヒットを連発。
いつものヒットアンドアウェイは鳴りを潜め、インファイト。
倒そうとし、大振りを連打する所を狙われあわやダウンの場面も。
最後は右ボディが突き刺さり、それまでのダメージもありアドゥンデットがダウン。
マウスピースを吐き出し苦しそうな表情を浮かべるアドゥンデットは10カウントで立ち上がれず三尾谷が6回目の白星とともに初のKO勝ちを獲得。
しかし、いつもより雑になってた印象が少し気になりました...。
SHUN TIME発動せず...まさかの。
KO決着率83%を誇るSHUN TIMEこと中村駿介。
攻撃にステータスを全振りしたかのようなファイトスタイルで会場をいつも沸かしてくれる。
相手のセオ・タエヨン。
真っ黒のガウンに身を包み、丸太のような腕でブンブン振ってくるのを見て、別府優希みたいだなぁと、別府が九州タイソンなら、タエヨンはソウルのタイソンだなとか考えてた。
タエヨンの圧力に下がらされるも的確にパンチを当ててるのは中村で、3Rくらいにタエヨンのガソリンが切れて中村圧倒。
みたいな展開を予想していたらその3Rで中村のカウンターの左フックがヒットし、後方に飛ばされたタエヨンが思わずグローブをキャンバスに。
ラウンド終了間際のダウンだったため、追撃は免れる。
中村のペースになりそうな4R。
タエヨン変わらず前進!
攻撃は最大の防御と言わんばかりに中村に襲いかかる。
ガードや体さばきで凌いでいた中村もだんだんと消耗し、5R。
タエヨンの右ストレート、左フックと次々被弾。
最後にタエヨンが突き上げた右アッパーで顔が上がったところでレフェリーが試合をストップ。
アウェーで快勝したタエヨン陣営が喜びを爆発。
後で調べたらあの体、あの風貌で初KO勝ちと言うので驚いた。
摩天楼辻本純兵完全覚醒。
昨年のウェルター級全日本新人王辻本。
東の決勝から、全日本、そして5月の獲得後の試合と全てダウンを奪う倒し屋に覚醒。
今回の試合でもキム・ジンスーに1R1分過ぎ、青コーナー側に詰めた辻本がジンスーが出てくるのを見逃さず右クロスを炸裂!
もんどり打って倒れるジンスー!
立ち上がったジンスーをボッコボコ。
一方的な展開になったの見てレフェリーがストップ。
長身を活かした右ストレート、右ボディアッパーは完璧。
インファイトに持ち込まれるとその長身が故にまごつく場面が見られたので、次は是非同じ日に同門中村を倒した、ゴリゴリのインファイターセオ・タエヨンと見たい。
力を抜きすぎた舟山。されどKO勝利で7連勝達成!
セミに抜擢されこの日唯一の8Rマッチ。
6連勝と波に乗り、5月に地元静岡で勝利してからの後楽園ホールに10ヶ月ぶりの登場の舟山。
ソーポンに上下のパンチを当て続け圧倒。
ボディでダウンを奪うと、そこから猛攻。
もう一度ダウンを追加し、最後はボディを叩きまくるとレフェリーストップ。
試合後のインタビューではいつも力が入るので、今回は力を抜いてとテーマをあげるも抜きすぎたと反省。
次はいい塩梅を見つけられるか!
7連勝を記録したのでそろそろ日本ランカーとの試合を!
波田戦艦ヤマト波動砲爆発!帝拳ジムユースタイトル解禁!
初のメインに抜擢された波田大和。
対するは同門峯田と新人王でベストバウトを演じ、階級アップ初戦でやりたい放題でKO勝ちし調子を上げている大保龍球。
大保がいつも通り応援団を煽り入場し、波田も宇宙戦艦ヤマトのテーマに乗って笑顔で登場。
大保はやや表情が固いように見えた。
大保の荒々しい右ストレートで試合が開幕。
ファーストコンタクトを終え、少し間が空き、再度大保が動いたその打ち終わり。
波田の狙いすました左が大保に直撃!
後方に吹っ飛んだ大保!
再開後波田の追撃をやり過ごし1R終了。
大保も立て直しを図るも波田のペースで試合は展開。
3R大保の右が当たり、チャンスと見た大保が飛び込むも波田の左が刺さり後退。
ロープ際で大保が左フックを狙い体が開いたところに、波田の左フックがカウンターで炸裂!
尻餅をつく大保。
再開後意を決した大保が得意の乱打戦に持ち込むも、波田がそこでも上回り、左フックで大保にダメージを与えるとニュートラルコーナーでラッシュをかけると、大保陣営がタオルウェーブで棄権の意思表示。
波田がメインの重圧を跳ね除け完勝し、ユーストーナメント決勝に進出。
波田はキャリア殆どがインドネシア人やタイ人と言うこともあって、強いとは思ってたけどもイマイチ測りかねる所もあり、唯一の黒星の橋本拓也が大保とスタイルが似ている所もあったので、大保のKO勝ちを予想してました。
峯田戦で見せたタフネス。
林戦で見せた自分のやりたいことしかやらないボクシングで波田をかき乱しちゃうんじゃないかと。
いやはや、お見それいたしました...
名門帝拳ジム日本ユース第1号に波田を抜擢したのも納得。
尾川、末吉、正木とスター勢揃いの帝拳Sフェザー級。
波田がエースになる日も近そう。
全試合KO決着もあって試合終了は20:30。
実力が釣り合ってない同士の対戦なので試合は大味。
満足度としては70点くらい。
ただメインの緊張感は非常に高かったのでこれがノーテレビなのは勿体無いなぁと思いながらビールを飲みました。
次は9月7日ダイナミックグローブ!
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